様々な仮想化向けパッケージには、仮想化ホストを様々な観点から管理するためのコマンドが用意されています。これらのコマンドについて全てのオプションを覚えるのは無理ですし、現実的でもありません。また Xen や KVM のホストの基本パッケージには、シェルコマンドに対するマニュアルページと組み込みヘルプが用意されています。このほか、ドキュメンテーションのサブパッケージをインストールすることで、基本的なインストールには含まれていない、追加のドキュメントをインストールすることもできます。
ほとんどのコマンドには、そのコマンドやオプションの使用方法、そしてコマンドの実行例までもが書かれた詳しいマニュアルページ (多くは英語のみ) が同梱されています。たとえば virt-install
コマンドに対するマニュアルページを表示したい場合は、下記のようなコマンドを実行します:
>
man virt-install
コマンド内には、簡潔な説明が分野別に並べられた内蔵ヘルプ (多くは英語のみ) も用意されています。たとえば virt-install
コマンドに対する簡潔な説明を読みたい場合は、下記のようなコマンドを実行します:
>
virt-install --help
内蔵ヘルプには特定のオプションに対してさらに詳しい説明 (多くは英語のみ) が用意されている場合もあります。たとえばディスク関連のオプションに対するサブオプションを一覧表示したい場合は、下記のようなコマンドを実行します:
>
virt-install --disk help
多くの仮想化パッケージには、ドキュメンテーションサブパッケージの形式で追加のコンテンツ (多くは英語のみ) が提供されています。たとえば libvirt-doc パッケージには、 https://libvirt.org で提供されている全てのドキュメンテーションが含まれているほか、 libvirt C 言語 API の使用方法を説明するためのサンプルコードなども含まれています。なお、ドキュメンテーションサブパッケージ内に含まれているファイルを一覧表示したい場合は、 rpm
コマンドをお使いください。たとえば libvirt-doc パッケージに含まれているファイルの一覧を表示するには、下記のようなコマンドを実行します:
rpm -ql libvirt-doc