ncurses ベースの擬似端末型 YaST インターフェイスは主に、 X サーバを動作させないサーバ用途でのシステム管理の際に使用します。このテキストモードでは、通常の GUI と比較すると、いくつかの利点があります。テキストモードではキーボードのみを利用してインターフェイスを利用することができるほか、全てのインターフェイス要素に対してキーボードショートカットを使用することができます。またリソースはそれほど消費しない軽量型の構造であり、新しいハードウエアではより高速に動作するようになっています。また SSH 経由で接続して ncurses ベースの YaST を利用することもできますので、遠隔作業にも便利です。ただし、 YaST を動作させるのに必要な端末エミュレータの最小サイズは、 80x25 文字 (英数字) であることに注意してください。
YaST の ncurses 版を起動するには、端末を開いて sudo yast2
と入力して実行します。あとは <Tab> キーと矢印キーを利用してメニュー項目やフィールド、ボタンなどを選択していきます。 YaST 内での全てのメニュー項目とボタンは、対応するファンクションキーやキーボードショートカットでも選択することができます。たとえば現在の操作をキャンセルしたい場合は F9 を、変更点を確定させるには F10 を押します。 YaST の ncurses ベースのインターフェイスでは、それぞれのラベル内にハイライト表示された文字がありますが、これがショートカットとして設定されている文字を表します。たとえば というボタンの場合、 Q
という文字がハイライト表示されていますので、 Alt–Alt+Q でそれを押すことができます。
YaST ダイアログの表示がおかしくなってしまったような場合 (たとえば端末ウインドウのサイズを変更した場合など) は、 Ctrl–L を押してください。これで画面が再表示されて表示が見えるようになります。
ncurses モードでの YaST では、キー入力の組み合わせで高度な操作を行うことができます。
高度なホットキーの一覧を表示します。
色スキーマを変更します。
アプリケーションを終了します。
画面を再表示します。
高度なホットキーの一覧を表示します。
ダイアログをスクリーンショットとしてログファイルに保存します。
YDialogSpy を開いてウイジェットの階層構造を確認します。
お使いのウインドウマネージャがグローバルショートカットとして Alt の組み合わせを使用するような場合、 YaST での Alt の操作が動作しない場合があります。また、端末側でも Alt や Shift が占有されてしまうことがあります。
Alt を押すショートカットの場合、 Alt を Esc に置き換えて実行することができます。たとえば Alt–H を Esc–H に置き換えることができます。この場合、 Esc を押してから、 その後に H を押します。
Alt と Shift の組み合わせがウインドウマネージャや端末側に占有されてしまっている場合は、 Ctrl–F (前) および Ctrl–B (後ろ) を代替として使用することができます。
ファンクションキー ( F1 ... F12 ) を利用して様々な機能にアクセスすることもできます。ただし、端末側で特定のファンクションキーが占有されてしまっていて、 YaST 側で利用できない場合があります。しかしながら、 Alt の組み合わせやファンクションキーは、テキストコンソールであれば全て利用することができます。
YaST はテキストモードのインターフェイスだけでなく、コマンドラインインターフェイスも用意しています。 YaST のコマンドラインオプションの一覧を取得するには、下記のように入力して実行します:
>
sudo
yast -h
パッケージ名がわかっていて、かつ有効なリポジトリからそのパッケージが提供されている場合は、コマンドラインオプション -i
を指定して、パッケージをインストールすることができます:
>
sudo
yast -i パッケージ名
もしくは、下記のように実行してもかまいません:
>
sudo
yast --install -i パッケージ名
パッケージ名 には単一のパッケージ名を指定します (例: gvim) 。この際、依存関係で確認できたパッケージも自動的にインストールすることができます。また、 RPM パッケージのフルパスを指定することもできます。この場合は、依存関係の確認は行わずにインストールします。
YaST では、コマンドラインによるソフトウエア管理機能は基本的なものしか提供されていません。より高度なパッケージ管理作業を行いたい場合は、 zypper をお使いください。 zypper に関する詳細は 2.1項 「zypper の使用」 で説明しています。
時間の節約のため、 YaST では個別のモジュールを直接起動することもできます。モジュールを指定するには、下記のように実行します:
>
sudo
yast モジュール名
お使いのシステムで利用可能な全てのモジュールを一覧表示するには、 yast -l
もしくは yast --list
のように実行します。
YaST の機能をスクリプト内から使用できるようにする目的で、 YaST にはモジュールごとにコマンドラインサポートが提供されています。ただし、全てのモジュールがコマンドラインに対応しているわけではありません。モジュールで利用可能なオプションを一覧表示するには、下記のように入力して実行します:
>
sudo
yast モジュール名 help
モジュールがコマンドラインに対応していない場合は、下記のように表示されます:
この YaST モジュールは、コマンドラインインターフェイスには対応していません。
下記には、コマンドラインに対応している全ての YaST モジュールに関する説明が書かれています。また、利用可能な全てのコマンドとオプションについて、簡潔な説明も書いてあります。
全ての YaST モジュールに対して、下記のコマンドが用意されています:
モジュール側で対応しているコマンドと、その説明の一覧を表示します:
>
sudo
yast lan help
help
と同じですが、各コマンドのオプションに関する詳細と説明が追加されます:
>
sudo
yast lan longhelp
longhelp
と同じですが、出力が XML 文書として構造化されます。ファイルに出力して使用します:
>
sudo
yast lan xmlhelp xmlfile=/tmp/yast_lan.xml
対話 モードに入ります。これにより、いちいち sudo yast
等と前置きすることなく、モジュールのコマンドを直接 (sudo yast ...
無しで) 実行できるようになります。対話モードを終了するには exit
と入力してください。
指定したパスから新しいアドオン製品を追加します:
>
sudo
yast add-on http://server.name/directory/Lang-AddOn-CD1/
ソースパスの指定には、 http:// ftp:// nfs:// disk:// cd:// dvd:// などのプロトコルを指定することができます。
Linux 監査 (Audit) フレームワークの設定を行うことができます。詳しくは パートVI「Linux 監査フレームワーク」 をお読みください。 yast audit-laf
では、下記のコマンドに対応しています:
オプションを設定するには、下記のように実行します:
>
sudo
yast audit-laf set log_file=/tmp/audit.log
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast audit-laf set help
と入力して実行します。
オプションの設定値を表示するには、下記のように実行します:
>
sudo
yast audit-laf show diskspace space_left: 75 space_left_action: SYSLOG admin_space_left: 50 admin_space_left_action: SUSPEND action_mail_acct: root disk_full_action: SUSPEND disk_error_action: SUSPEND
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast audit-laf show help
と入力して実行します。
DHCP サーバの管理と設定を行います。 yast dhcp-server
では、下記のコマンドに対応しています:
DHCP サーバサービスを無効化します。
DHCP サーバサービスを有効化します。
個別のホストに対して設定を行います。
どのネットワークインターフェイスでサービスを提供するのかを指定します:
>
sudo
yast dhcp-server interface current 選択したインターフェイス: eth0 その他のインターフェイス: bond0, pbu, eth1
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dhcp-server interface help
と入力して実行します。
グローバルな DHCP オプションを管理します。全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dhcp-server options help
と入力して実行します。
DHCP サービスの状態を表示します。
DHCP サブネットのオプションを管理します。全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dhcp-server subnet help
と入力して実行します。
DNS サーバの設定を行います。 yast dns-server
では、下記のコマンドに対応しています:
アクセス制御リストの設定を表示します:
>
sudo
yast dns-server acls show ACL: ----- 名前 種類 値 ---------------------------- any 事前定義 localips 事前定義 localnets 事前定義 none 事前定義
ゾーンのレコードを設定します:
>
sudo
yast dnsrecord add zone=example.org query=office.example.org type=NS value=ns3
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dns-server dnsrecord help
と入力して実行します。
DNS フォワーダの設定を行います:
>
sudo
yast dns-server forwarders add ip=10.0.0.100>
sudo
yast dns-server forwarders show [...] フォワーダ IP ------------ 10.0.0.100
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dns-server forwarders help
と入力して実行します。
「A」 レコードと対応する 「PTR」 レコードを一括で処理します:
>
sudo
yast dns-server host show zone=example.org
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dns-server host help
と入力して実行します。
ログ関連の設定を行います:
>
sudo
yast dns-server logging set updates=no transfers=yes
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dns-server logging help
と入力して実行します。
ゾーンのメールサーバを設定します:
>
sudo
yast dns-server mailserver add zone=example.org mx=mx1 priority=100
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dns-server mailserver help
と入力して実行します。
ゾーンのネームサーバを設定します:
>
sudo
yast dns-server nameserver add zone=example.com ns=ns1
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dns-server nameserver help
と入力して実行します。
start of authority (SOA) レコードの設定を行います:
>
sudo
yast dns-server soa set zone=example.org serial=2006081623 ttl=2D3H20S
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dns-server soa help
と入力して実行します。
DNS サーバサービスの管理を行います:
>
sudo
yast dns-server startup atboot
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dns-server startup help
と入力して実行します。
ゾーンの転送ルールを設定します。全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dns-server transport help
と入力して実行します。
DNS ゾーンを管理します:
>
sudo
yast dns-server zones add name=example.org zonetype=master
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast dns-server zones help
と入力して実行します。
全てのディスクやパーティションに対する情報を表示します。対応するコマンドは list
だけで、下記のいずれかのオプションを後ろに指定します:
システム内で設定済みの全てのディスクを一覧表示します:
>
sudo
yast disk list disks Device | Size | FS Type | Mount Point | Label | Model ---------+------------+---------+-------------+-------+------------- /dev/sda | 119.24 GiB | | | | SSD 840 /dev/sdb | 60.84 GiB | | | | WD1003FBYX-0
システム内の全てのパーティションを一覧表示します:
>
sudo
yast disk list partitions Device | Size | FS Type | Mount Point | Label | Model ---------------+------------+---------+-------------+-------+------ /dev/sda1 | 1.00 GiB | Ext2 | /boot | | /dev/sdb1 | 1.00 GiB | Swap | swap | | /dev/sdc1 | 698.64 GiB | XFS | /mnt/extra | | /dev/vg00/home | 580.50 GiB | Ext3 | /home | | /dev/vg00/root | 100.00 GiB | Ext3 | / | | [...]
FTP サーバの設定を行います。 yast ftp-server
では、下記のコマンドに対応しています:
SSL や TLS を利用した機密保持接続を制御します。 SSL オプションは vsftpd
でのみ使用することができます。
>
sudo
yast ftp-server SSL enable>
sudo
yast ftp-server TLS disable
アクセス権を設定します:
>
sudo
yast ftp-server access authen_only
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast ftp-server access help
と入力して実行します。
匿名ユーザに対するアクセス権を設定します:
>
sudo
yast ftp-server anon_access can_upload
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast ftp-server anon_access help
と入力して実行します。
匿名ユーザに対するディレクトリを指定します。ディレクトリはサーバ内に既に存在しているものでなければなりません:
>
sudo
yast ftp-server anon_dir set_anon_dir=/srv/ftp
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast ftp-server anon_dir help
と入力して実行します。
change root (chroot) 環境を制御します:
>
sudo
yast ftp-server chroot enable>
sudo
yast ftp-server chroot disable
現在の接続を終了するまでの、 FTP サーバ側での無通信時の最大待機時間を設定します:
>
sudo
yast ftp-server idle-time set_idle_time=15
ログファイルへのログメッセージの保存可否を設定します:
>
sudo
yast ftp-server logging enable>
sudo
yast ftp-server logging disable
最大同時接続クライアント数を設定します:
>
sudo
yast ftp-server max_clients set_max_clients=1500
IP アドレスごとの最大同時接続クライアント数を設定します:
>
sudo
yast ftp-server max_clients_ip set_max_clients=20
匿名ユーザに対して許可する最大伝送速度を KB/s 単位で設定します:
>
sudo
yast ftp-server max_rate_anon set_max_rate=10000
ローカルでの認証済みユーザに対して許可する最大伝送速度を KB/s 単位で設定します:
>
sudo
yast ftp-server max_rate_authen set_max_rate=10000
パッシブ接続への応答に使用するポート範囲を設定します:
>
sudo
yast ftp-server port_range set_min_port=20000 set_max_port=30000
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast ftp-server port_range help
と入力して実行します。
FTP サーバの設定を表示します。
FTP の起動方法を設定します:
>
sudo
yast ftp-server startup atboot
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast ftp-server startup help
と入力して実行します。
認証済みユーザ:匿名ユーザ
の形式で、それぞれに適用する umask を設定します:
>
sudo
yast ftp-server umask set_umask=177:077
FTP サーバへの接続時に表示するテキストメッセージを設定します:
>
sudo
yast ftp-server welcome_message set_message="hello everybody"
HTTP サーバ (apache2) の設定を行います。 yast http-server
では、下記のコマンドに対応しています:
HTTP サーバのホスト側設定を行います:
>
sudo
yast http-server configure host=main servername=www.example.com \ serveradmin=admin@example.com
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast http-server configure help
と入力して実行します。
仮想ホストを設定します:
>
sudo
yast http-server hosts create servername=www.example.com \ serveradmin=admin@example.com documentroot=/var/www
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast http-server hosts help
と入力して実行します。
HTTP サーバが待ち受けるべきポートとネットワークアドレスを設定します:
>
sudo
yast http-server listen add=81>
sudo
yast http-server listen list 待ち受け設定: ================== :80 :81>
sudo
yast http-server delete=80
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast http-server listen help
と入力して実行します。
ウイザードモードの有効/無効を設定します:
>
sudo
yast http-server mode wizard=on
Apache サーバモジュールの設定を行います:
>
sudo
yast http-server modules enable=php5,rewrite>
sudo
yast http-server modules disable=ssl>
sudo
http-server modules list [...] 有効 rewrite 無効 ssl 有効 php5 [...]
kdump
の設定を行います。 kdump
について、詳しくは 18.7項 「基本的な Kexec の設定」 をお読みください。 yast kdump
では、下記のコマンドに対応しています:
カーネルをダンプディレクトリにコピーします。
独自のカーネル名のうち、 カーネル文字列 部分を設定します。カーネルのファイル名は /boot/vmlinu[zx]-カーネル文字列[.gz]
のようになります。
>
sudo
yast kdump customkernel kernel=kdump
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast kdump customkernel help
と入力して実行します。
ダンプカーネルイメージの (圧縮) 形式を設定します。 「none」 (なし), 「ELF」 , 「compressed」 (圧縮), 「lzo」 (LZO圧縮) のいずれかを指定します:
>
sudo
yast kdump dumpformat dump_format=ELF
ダンプレベルを 0 から 31 までの間で設定します:
>
sudo
yast kdump dumplevel dump_level=24
ダンプイメージの保存先を設定します:
>
sudo
kdump dumptarget target=ssh server=name_server port=22 \ dir=/var/log/dump user=user_name
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast kdump dumptarget help
と入力して実行します。
Kdump カーネル内のコアを保存したあと、即時に再起動を行うかどうかを設定します:
>
sudo
yast kdump immediatereboot enable>
sudo
yast kdump immediatereboot disable
古いダンプイメージをどこまで保存するのかを設定します。 0 を指定すると、全てを保存します:
>
sudo
yast kdump keepolddumps no=5
Kdump カーネルに渡す必要のあるコマンドラインを設定します:
>
sudo
yast kdump kernelcommandline command="ro root=LABEL=/"
既定のコマンドライン文字列に 追記 する必要のあるコマンドラインを設定します:
>
sudo
yast kdump kernelcommandlineappend command="ro root=LABEL=/"
通知メッセージのコピーの送信先電子メールアドレスを設定します:
>
sudo
yast kdump notificationcc email="user1@example.com user2@example.com"
通知メッセージの送信先電子メールアドレスを設定します:
>
sudo
yast kdump notificationto email="user1@example.com user2@example.com"
kdump
の設定を表示します:
>
sudo
yast kdump show kdumpは無効です ダンプレベル: 31 ダンプ形式: compressed ダンプ先設定 ターゲット: file ファイルディレクトリ: /var/crash Kdump後の即時再起動: 有効 保存する古いダンプ数: 5
通知メッセージを送信する際に使用する、 SMTP のパスワードを含むプレーンテキストファイルを設定します:
>
sudo
yast kdump smtppass pass=/path/to/file
通知メッセージを送信する際に使用する SMTP サーバを設定します:
>
sudo
yast kdump smtpserver server=smtp.server.com
通知メッセージを送信する際に使用する、 SMTP サーバのユーザ名を設定します:
>
sudo
yast kdump smtpuser user=smtp_user
スタートアップオプションの有効/無効を設定します:
>
sudo
yast kdump startup enable alloc_mem=128,256>
sudo
yast kdump startup disable
仮想コンソール向けのシステムキーボードの設定を行います。ただし、 GNOME や KDE などのデスクトップ環境に対しては効果がありません。 yast keyboard
では、下記のコマンドに対応しています:
利用可能な全てのキーボード配列を一覧表示します。
新しいキーボード配列を設定します:
>
sudo
yast keyboard set layout=czech
現在のキーボード設定を表示します。
ネットワークカードの設定を行います。 yast lan
では、下記のコマンドに対応しています:
新しいネットワークカードの設定を行います:
>
sudo
yast lan add name=vlan50 ethdevice=eth0 bootproto=dhcp
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast lan add help
と入力して実行します。
既存のネットワークカードの削除を行います:
>
sudo
yast lan delete id=0
既存のネットワークカードの設定を変更します:
>
sudo
yast lan edit id=0 bootproto=dhcp
ネットワークカードの設定概要を表示します:
>
sudo
yast lan list id name, bootproto 0 Ethernet Card 0, NONE 1 Network Bridge, DHCP
システム言語の設定を行います。 yast language
では、下記のコマンドに対応しています:
利用可能な全ての言語を一覧表示します。
第一言語と第二言語をそれぞれ設定します:
>
sudo
yast language set lang=cs_CZ languages=en_US,es_ES no_packages
NFS クライアントの設定を行います。 yast nfs
では、下記のコマンドに対応しています:
新しい NFS マウントを追加します:
>
sudo
yast nfs add spec=remote_host:/path/to/nfs/share file=/local/mount/point
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast nfs add help
と入力して実行します。
既存の NFS マウントを削除します:
>
sudo
yast nfs delete spec=remote_host:/path/to/nfs/share file=/local/mount/point
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast nfs delete help
と入力して実行します。
既存の NFS マウントを変更します:
>
sudo
yast nfs edit spec=remote_host:/path/to/nfs/share \ file=/local/mount/point type=nfs4
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast nfs edit help
と入力して実行します。
既存の NFS マウントを一覧表示します:
>
sudo
yast nfs list サーバ リモートディレクトリ マウントポイント オプション ---------------------------------------------------------------- nfs.example.com /mnt /nfs/mnt nfs nfs.example.com /home/tux/nfs_share /nfs/tux nfs
NFS サーバの設定を行います。 yast nfs-server
では、下記のコマンドに対応しています:
公開すべきディレクトリを追加します:
>
sudo
yast nfs-server add mountpoint=/nfs/export hosts=*.allowed_hosts.com
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast nfs-server add help
と入力して実行します。
NFS で公開していたディレクトリを削除します:
>
sudo
yast nfs-server delete mountpoint=/nfs/export
NFS サーバに対する追加のパラメータを設定します:
>
sudo
yast nfs-server set enablev4=yes security=yes
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast nfs-server set help
と入力して実行します。
NFS サーバサービスを起動します:
>
sudo
yast nfs-server start
NFS サーバサービスを停止します:
>
sudo
yast nfs-server stop
NFS サーバの設定概要を表示します:
>
sudo
yast nfs-server summary NFS サーバは有効です NFS エクスポート * /mnt * /home NFSv4 support is enabled. idmap 用の NFSv4 ドメインは localdomain です。 NFS Security using GSS is enabled.
NIS クライアントの設定を行います。 yast nis
では、下記のコマンドに対応しています:
NIS クライアントのグローバル設定を行います:
>
sudo
yast nis configure server=nis.example.com broadcast=yes
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast nis configure help
と入力して実行します。
NIS クライアントを無効化します:
>
sudo
yast nis disable
お使いのマシンを NIS クライアントとして有効化します:
>
sudo
yast nis enable server=nis.example.com broadcast=yes automounter=yes
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast nis enable help
と入力して実行します。
指定したドメインに対して利用可能な NIS サーバを表示します:
>
sudo
yast nis find domain=nisdomain.com
NIS クライアントの設定概要を表示します。
NIS サーバの設定を行います。 yast nis-server
では、下記のコマンドに対応しています:
NIS マスターサーバの設定を行います:
>
sudo
yast nis-server master domain=nisdomain.com yppasswd=yes
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast nis-server master help
と入力して実行します。
NIS ワーカーサーバの設定を行います:
>
sudo
yast nis-server slave domain=nisdomain.com master_ip=10.100.51.65
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast nis-server slave help
と入力して実行します。
NIS サーバを停止します:
>
sudo
yast nis-server stop
NIS サーバの設定概要を表示します:
>
sudo
yast nis-server summary
プロキシの設定を行います。 yast proxy
では、下記のコマンドに対応しています:
プロキシに対する認証オプションを設定します:
>
sudo
yast proxy authentication username=tux password=secret
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast proxy authentication help
と入力して実行します。
プロキシ設定を有効または無効にします。
現在のプロキシ設定を変更します:
>
sudo
yast proxy set https=proxy.example.com
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast proxy set help
と入力して実行します。
プロキシ設定を表示します。
リモートデスクトップの設定を行います。 yast rdp
では、下記のコマンドに対応しています:
サーバのデスクトップへのリモートアクセスを許可します:
>
sudo
yast rdp allow set=yes
リモートデスクトップの設定概要を表示します。
Samba クライアントの設定を行います。 yast samba-client
では、下記のコマンドに対応しています:
Samba のグローバル設定を変更します:
>
sudo
yast samba-client configure workgroup=FAMILY
マシンがドメインのメンバーであるかどうかを確認します:
>
sudo
yast samba-client isdomainmember domain=SMB_DOMAIN
マシンをドメインのメンバーにします:
>
sudo
yast samba-client joindomain domain=SMB_DOMAIN user=username password=pwd
Winbind サービス (winbindd
デーモン) を有効または無効にします:
>
sudo
yast samba-client winbind enable>
sudo
yast samba-client winbind disable
Samba サーバの設定を行います。 yast samba-server
では、下記のコマンドに対応しています:
ユーザ情報を保存するためのバックエンドを設定します:
>
sudo
yast samba-server backend smbpasswd
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast samba-server backend help
と入力して実行します。
Samba サーバのグローバル設定を行います:
>
sudo
yast samba-server configure workgroup=FAMILY description='Home server'
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast samba-server configure help
と入力して実行します。
利用可能な共有の一覧を表示します:
>
sudo
yast samba-server list 状態 種類 名前 ============================== 無効 ディスク profiles 有効 ディスク print$ 有効 ディスク homes 無効 ディスク groups 有効 ディスク movies 有効 プリンタ printers
Samba サーバの役割を設定します:
>
sudo
yast samba-server role standalone
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast samba-server role help
と入力して実行します。
Samba サービス ( smb
および nmb
) を有効または無効にします:
>
sudo
yast samba-server service enable>
sudo
yast samba-server service disable
単一の Samba 共有を操作します:
>
sudo
yast samba-server share name=movies browseable=yes guest_ok=yes
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast samba-server share help
と入力して実行します。
ホストのセキュリティレベルの設定を行います。 yast security
では、下記のコマンドに対応しています:
ホストのセキュリティレベルを設定します:
>
sudo
yast security level server
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast security level help
と入力して実行します。
特定のオプションの値を設定します:
>
sudo
yast security set passwd=sha512 crack=yes
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast security set help
と入力して実行します。
現在のセキュリティ設定の概要を表示します:
sudo
yast security summary
サウンドカードの設定を行います。 yast sound
では、下記のコマンドに対応しています:
新しいサウンドカードの設定を行います。何もパラメータを指定しないと、最初に検出したサウンドカードを追加します。
>
sudo
yast sound add card=0 volume=75
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast sound add help
と入力して実行します。
利用可能なサウンドカードの音量チャンネルを一覧表示します:
>
sudo
yast sound channels card=0 Master 75 PCM 100
利用可能な全てのサウンドカーネルモジュールを一覧表示します:
>
sudo
yast sound modules snd-atiixp ATI IXP AC97 controller (snd-atiixp) snd-atiixp-modem ATI IXP MC97 controller (snd-atiixp-modem) snd-virtuoso Asus Virtuoso driver (snd-virtuoso) [...]
サウンドカードでテストサウンドを再生します:
>
sudo
yast sound playtest card=0
設定済みのサウンドカードを削除します:
>
sudo
yast sound remove card=0>
sudo
yast sound remove all
サウンドカードに対して新しい値を設定します:
>
sudo
yast sound set card=0 volume=80
サウンドカードに関する詳細情報を表示します:
>
sudo
yast sound show card=0 カード 'ThinkPad X240' のパラメータ (モジュール snd-hda-intel を使用): align_buffer_size Force buffer and period sizes to be multiple of 128 bytes. bdl_pos_adj BDL position adjustment offset. beep_mode Select HDA Beep registration mode (0=off, 1=on) (default=1). 既定値: 0 enable_msi Enable Message Signaled Interrupt (MSI) [...]
システム内にある全てのサウンドカードの設定概要を表示します:
>
sudo
yast sound summary
サウンドカードの音量レベルを設定します:
sudo
yast sound volume card=0 play
/etc/sysconfig
以下にあるファイルの変数を制御します。 yast sysconfig
では、下記のコマンドに対応しています:
変数に空の値を設定します:
>
sudo
yast sysconfig clear=POSTFIX_LISTEN
複数のファイル内に変数が存在する場合、 変数名 $ ファイル名 の文法を使用してください:
>
sudo
yast sysconfig clear=CONFIG_TYPE$/etc/sysconfig/mail
変数の対する詳細な情報を表示します:
>
sudo
yast sysconfig details variable=POSTFIX_LISTEN Description: 値: ファイル: /etc/sysconfig/postfix 入力可能な値: Any value 既定値: 設定スクリプト: postfix 説明: Comma separated list of IP's NOTE: If not set, LISTEN on all interfaces
修正済みの変数の概要を表示します。 all
を指定すると、全ての変数とその値が表示されます:
>
sudo
yast sysconfig list all AOU_AUTO_AGREE_WITH_LICENSES="false" AOU_ENABLE_CRONJOB="true" AOU_INCLUDE_RECOMMENDS="false" [...]
変数に値を設定します:
>
sudo
yast sysconfig set DISPLAYMANAGER=gdm
複数のファイル内に変数が存在する場合、 変数名 $ ファイル名 の文法を使用してください:
>
sudo
yast sysconfig set CONFIG_TYPE$/etc/sysconfig/mail=advanced
TFTP サーバの設定を行います。 yast tftp-server
では、下記のコマンドに対応しています:
TFTP サーバのディレクトリを設定します:
>
sudo
yast tftp-server directory path=/srv/tftp>
sudo
yast tftp-server directory list ディレクトリパス: /srv/tftp
TFTP サーバサービスの状態を制御します:
>
sudo
yast tftp-server status disable>
sudo
yast tftp-server status show サービスの状態: false>
sudo
yast tftp-server status enable
タイムゾーンの設定を行います。 yast timezone
では、下記のコマンドに対応しています:
利用可能な全てのタイムゾーンを、地域別に一覧表示します:
>
sudo
yast timezone list Region: アフリカ Africa/Abidjan (アビジャン) Africa/Accra (アクラ) Africa/Addis_Ababa (アディスアベバ) [...]
タイムゾーンの設定に対する新しい値を設定します:
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sudo
yast timezone set timezone=Europe/Prague hwclock=local
タイムゾーンの設定概要を表示します:
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sudo
yast timezone summary 現在のタイムゾーン: Europe/Prague ハードウエアの時刻設定: Local time 現在の日付と時刻: Mon 12. March 2018, 11:36:21 CET
ユーザアカウントの設定を行います。 yast users
では、下記のコマンドに対応しています:
新しいユーザを追加します:
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yast users add username=user1 password=secret home=/home/user1
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast users add help
と入力して実行します。
既存のユーザアカウントを削除します:
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sudo
yast users delete username=user1 delete_home
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast users delete help
と入力して実行します。
既存のユーザアカウントを変更します:
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sudo
yast users edit username=user1 password=new_secret
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast users edit help
と入力して実行します。
指定したユーザ種類のユーザを一覧表示します:
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yast users list system
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast users list help
と入力して実行します。
ユーザに関する詳細を表示します:
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sudo
yast users show username=wwwrun フルネーム: WWW daemon apache グループの一覧: www 既定のグループ: wwwrun ホームディレクトリ: /var/lib/wwwrun ログインシェル: /sbin/nologin ログイン名: wwwrun UID: 456
全てのオプションの一覧を取得するには、 yast users show help
と入力して実行します。