複数のシステムに対してインストールを行う場合、インストール先のシステムに合わせて自動調整を行ってくれるようなプロファイルがあると便利です。 AutoYaST では、 3 種類の仕組みでインストール時にプロファイルを調整することができます。
ルールとクラスを使用することで、複数の制御ファイルを 1 つにまとめることができるようになります。詳しくは 第6章 「ルールとクラス」 をお読みください。
AutoYaST では組み込み Ruby (ERB) テンプレート文法と呼ばれる仕組みに対応し、インストール時にプロファイルを変更することができるようになっています。使用方法に関する詳細は、 第7章 「ERB テンプレート」 をお読みください。
インストール前スクリプトを使用することで、インストール時にプロファイルを修正することができるばかりか、全く新しいプロファイルを生成させることもできます。詳しくは 4.31.1項 「事前スクリプト」 をお読みください。
動的なプロファイルの代替として AutoYaST では、プロファイルの実行時にユーザに対して問い合わせを行うことができます。この場合、インストールは全くの無人では動作しないことになりますが、ユーザ名やパスワード、 IP アドレスなどを設定する場合には有用です。この機能に関する詳細は、 4.34項 「インストール時におけるユーザへの値の確認」 をお読みください。